HOME | HOSHIMEGURI NO UTA

1st.アルバム「星めぐりの歌」
2015.11.14 release


label: nobara records (NBCK-0002)
media: CD (Album) 
price ¥1890(税込)
 

ご購入方法
1、ライブ会場で購入する
→ライブスケジュールはこちらです。
 
2、オンラインショップで購入する
nobara records 通販サイト
 
3、Amazonで購入する
Amazon 商品ページ
 
4、配信のご案内
 「星めぐり歌 Selection」
ダウンロード&ストリーミング
世界の主要音楽ストアーにて
 
※2015年にリリースされたCDパッケージ版より
「めだかの学校」を除く全9曲を配信中。
配信サイトへはこちらから(外部サイト) 

 
1分で聴く、全曲紹介↓

かなりやとうばんの1st.アルバム。
アコースティックギターと美しい声のハーモニーで綴る
童謡、唱歌の新たなる真骨頂。
 
収録曲目
01 春の小川
02 花
03 茶摘
04 しゃぼん玉
05 めだかの学校
06 通りゃんせ
07 赤い靴
08 証城寺の狸囃子
09 村祭
10 星めぐりの歌
 
歌とうばん 榊原有菜
音楽とうばん 浅見昂生
 
Guest Player
リズムとうばん ハセタク(from マチルダマーチ)
 

「今時、このように律儀に正統派の童謡を歌うグループはないように思う。そしてそれが古くさい音楽ではなく、非常に新しい音として聴こえてくる。美しい日本語とともに。」
by 新沢としひこ(帯より)

 

収録曲「星めぐりの歌」が、
INTER BEE 2016 EXPERIENCE
音響各社参加による
SRスピーカーの体験デモンストレーションの
共通音源に採用されました。

 

「星めぐりの歌」セルフライナーノート

 

♪春の小川 作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 1912年(大正元年)作品 

<榊原有菜>
『さらさら』ってすごいですよね。小川ってお水なのに渇いた表現を使うんだなって不思議に思いました。この作品の舞台となった現在の渋谷川からは想像出来ない風景が描かれてますから、頭の中いっぱいに春を敷き詰めて目を瞑って歌ったんですよ。目を開けたら目の前にマイクがなかったこともしばしばありました(笑)
 
<浅見昂生>
小川のさらさら流れる感じをギターのアルペジオでと思い、色々試すうちに、ボーカルとユニゾンのような伴奏になった。そうなると、今度はコーラスのラインの方がなかなか決まらず、何回か録音し直す中で、動きすぎないシンプルな感じで落ちついた。
 

♪花 作詞:武島羽衣 作曲:瀧廉太郎 1900年(明治33年)作品 

<榊原有菜>
文語調で書かれているので難しかったですねー。でも歌詞が七五調でまとめられていて、何より言葉の響きが美しいので歌っていてとても心地よい気分になります。まるで和歌を詠んでいるみたいだなぁと思って調べてみると、実際に『源氏物語』に出てくる『春の日のうららにさしていく船は棹のしづくも花ぞ散りける』という歌を踏まえて書かれている事が分かったりと、発見の多い曲でした。私たちが古き良き歌を次の世代へ伝えていきたいと思うのと同じように、この歌詞を書いた滝廉太郎も同じ想いで作品を書いていたのかなと嬉しくなりましたね。
 
<浅見昂生>
和歌をモチーフにした文語調の歌詞ということで、なんとも雅やかな感じがする。ギターのストロークをなめらかな感じ、柔らかい感じに弾いていくと七五調の軽快な歌い口にも合ってくる。ハモのラインは、コードに合わせてちょっと音を変えてある
 

♪茶摘 作詞:不詳 作曲:不詳 1912年(明治45年)作品

<榊原有菜>
この曲で聞き慣れなかった言葉は『あかね襷』昔は茶葉を手で積んでいたから手先をよく怪我したそうです。だから止血効果のある『茜』の成分を襷に含ませていたんですって。こんなに愉快な曲なのに茶摘みはとても大変なお仕事だったんですね。ついつい『あかね襷にすげの笠』の部分で感情移入してしまいました。気をつけて聴いてみるとわかるかも(笑)
 
<浅見昂生>
チャチャとお茶と駄洒落もいいとこだが、ライブでやると、客席に結構受ける。この歌は「」書きの部分に民謡が引用されて、歌詞に二面性があるように思う。こころのどかに摘みつつ歌う、といいつつ「摘めよ、摘まねばならぬ」という。ギターを跳ねた感じに弾くと「摘めよ」はより軽くコミカルに聴こえる。作業歌にも弾みがかかってくる感じ。
 

♪しゃぼん玉 作詞:野口雨情 作曲:中山晋平 1922年(大正11年)作品

<榊原有菜>
この曲はとても難しかった。短くわかりやすい歌詞ですが、その内容を深く読み取って多種多様な解釈がなされているんですよね。だから、この曲を理解したいと調べれば調べる程、どんな風に歌えばいいのかわからなくなっていったんです。「歌詞にとらわれ過ぎているかもしれない」そう思った時、タイトルの「しゃぼん玉」に視点を置きました。「そういえば、最近しゃぼん玉で遊ぶ子供を見ないな」そんな思いが浮かぶと同時に「童謡は童心性の表現であって、正しく子供の生活が表現されているもの」だという野口雨情さんの言葉が過ぎったんです。この曲が書かれた当時はしゃぼん玉遊びが流行っていて、その様子を野口雨情さんは歌詞にしました。でも、ゲームや娯楽が溢れている今、そんな子供の様子は見られなくなっています。それってとっても悲しい事ですよね。だってしゃぼん玉遊びがなくなってしまったら、童謡「しゃぼん玉」もなくなってしまいますから。「風、風、吹くな。」この歌詞には、しゃぼん玉が消えないように、時代の風に流されないように、そんな意味が込められているような気がします。これからも、歌と共にしゃぼん玉遊びも子供達に愛されますように。
 
<浅見昂生>
ギターのハーモニクスとシャボン玉の弾ける感じとがよく似合う。聴き所は、榊原のボーカルで、シャボン玉遊びの楽しい感じとはかない感じが声色の変化をともなって、移り変わっていくように表現されている。
 

♪めだかの学校 作詞:茶木 滋 作曲:中田喜直 1951年(昭和26年)作品

<榊原有菜>
当初この曲は、私が主旋律で浅見さんがコーラスの構成で考えていました。 練習でもそのやり方で何度か試してみたんですが、何かが違う感じがしたんですよね。 そこで注目したのが、この曲を書かれた茶木滋とその息子さんです。 この曲が生まれたきっかけの一つに、息子さんがまだ小さい頃、親子で荻窪用水にいるめだかを見つけて会話をしたというお話がありました。 その事を思い出して、主旋律を浅見さんにして私がコーラスにまわったら、当時のお二人の様子を表現出来るかもしれないと思ったんです。 茶木滋さんが幼い息子の手を取り歩いているような、私はこの構成にして間違いなかったと感じています。

 
<浅見昂生>
ギターのハーモニクスが今度はめだかが泳ぐ澄んだ川の流れに聴こえる。 5フレットにカポをするとギターの音もより繊細にきらきらとしてくる。 その音色が心地よく、間奏も長くなった。しばし水の流れに身を委ねて。
 

 

♪通りゃんせ わらべ唄ー

<榊原有菜>
この曲が舞台となったのは、埼玉県川越市にある三芳野神社の参道です。 色々な説がありますが、参詣をするのに一苦労だったというのはどの説も同じようですね。 当時の三芳野神社は本殿に行くまでに長い長い参道を歩かなければならず、参詣を終えると密偵を防ぐ為に厳しい取り調べを受けたそうです。 質疑応答で書かれているこの曲は、まるでその取り調べの様子を歌っているようですね。 浅見さんとの歌い分けも聴きどころです。
 
<浅見昂生>
わらべうたは、ユニゾンが似合と思う。西洋の和音と別の次元で作られている感じ。 会話形の歌詞に合わせて、オクターブのユニゾンを足している。 所々ちょっと間を置く感じにすることで、心細さや畏れの感情を出そうとしている。
 

 

♪赤い靴 作詞:野口雨情 作曲:本居長世 1921年(大正10年)作品

<榊原有菜>
登場人物は赤い靴の女の子、異人さん、そしてそれを見ている誰かの3人です。私が表現したかったのはその誰か。
異人さんに連れられて行った女の子を思い出し、頭の中に巡っていく色々な思いを変化のあるハーモニーで表しました。因みに赤い靴の女の子の像は横浜の山下公園内に海に向かって建てられています。少し寂しそうに見えるのは私だけでしょうか。
 
<浅見昂生>
野口雨情の作品には、ブルースを感じる。パンデイロ、ミュート気味のギター、ハンドカズー、いずれもマイナーブルースをやるつもりで作っていった。メロディオンのタイミングは秀逸だが、これはたまたま榊原が音だしに弾いたタイミングがよくて、半拍前に出すことになった。浅見の主旋の回りで、上下に行ったり来たりする榊原の独特のハモのラインが、まるで赤い靴の女の子の数奇な運命のように聴こえてくる。
 

♪証城寺の狸囃子 作詞:野口雨情 作曲:中山晋平 1924年(大正13年)

<榊原有菜>
この曲は、かなりやとうばんのブログ「かなりやとうばん名曲紀行」でも紹介していますが その関係で発祥の地である千葉県木更津市の「證城寺」には三度も行ったんですよ(笑) そこで出会った狸の像達のことは鮮明に覚えています。 お着物を着た狸さん、頭にタコをかぶった狸さん、大きなお腹をぺろっと出した狸さん。 この曲を歌うとそんなユニークな狸さんが頭の中で踊るんです。 そうすると、私まで狸になったような気分になっちゃって(笑) 他の曲に比べておちゃらけて歌うボーカルに、注目して聴いてもらえたら楽しめるかなと思います♪
 
<浅見昂生>
3声のハモで歌っている。上2つを榊原、一番下が浅見だ。 リズミカルで愉快な歌詞ということで、ギターも結構跳ね気味に弾いている。 和尚さんの木魚と狸達の腹鼓とパーカッションも入り乱れてノリがいい。 どことなくアンドリュースシスターズっぽい。
 

 

♪村祭 作詞:不詳 作曲:不詳 1912年(明治45年)作品 

<榊原有菜>
この曲ね、ライブでやると本当に盛り上がるんですよ!でもレコーディングとなるときちんと歌う部分も必要ですから、ライブの様なテンションだけで持って行くわけにはいきませんよね(笑)それでこだわったのが”声の明るさ”です。本来「祭」とは豊穣の感謝や祈りの為のものなんですよね。的屋や花火などで盛り上がる現代のお祭と、有難いと感謝をする気持ち。全てを歌声に込めて表現しました。あまりに込めすぎて「わっしょい」がおっさん臭くなってNGになったこともあったくらいです(笑)あとは、勢いをつけるために一番身体を動かして歌った曲かもしれません。太鼓とか笛とか、実際演奏しているようなふりをして歌っていました♪1人1人別々に録音をした、間に入る「わっしょい」はどれが誰の声なのか皆さんはわかりますか?(^o^)
 
<浅見昂生>
ビートを前に出すことで、祭りの威勢のいいところも出てくる。榊原のボーカルにやや男気を帯びて?、かっこいい。”わっしょい”は、みんなに参加してもらって録音した。1トラックずつ聴かせたいぐらい個性的な”わっしょい”が集まった。
 

♪星めぐりの歌 作詞 作曲:宮澤賢治

<榊原有菜>
この曲のレコーディングを始めた頃、夜空も星も広大なイメージがあったのでその世界観を歌いあげようとしていました。でも、なかなかうまくいかなかったんですよね。そういえばこの曲のメロディーは、まるで鼻歌のようで物語を読み聞かせているような感じがします。そこで、歌うというよりは一つ一つの星座や様子を大切に聞かせるようにしました。そうすると、すーっと目の前にイメージが出来たんですよ。それはまるで「銀河鉄道の夜」の様に、星を巡っているようなそんな心地でした。夜空にきらめく星々の世界をお楽しみ下さい。
 
<浅見昂生>
なんとも不思議な歌詞とメロディーで、ハモり過ぎてもメロがつぶれてしまう。そこでユニゾンにちょっとだけハモる感じに落ちついた。ユニゾンは、ニュアンスを合わせることが命、ハモよりずっと繊細な表現だと感じた。